代表あいさつ


当社は昭和4年にねじの専門商社として創業しました。その後、高度経済成長による需要拡大に伴い、ねじのみならず金属部品全般にまで取り扱いを広げ、昭和・平成の時代を歩んでまいりました。そして令和元年、創業90年の節目の年を迎えることができました。
当社「山本ねじ工販」はその名前にもあるとおり、「工」=モノづくりと「販」=商社という2つの機能を持っています。モノづくり機能と商社機能を使い分け、お客様の必要とする製品を最適なかたちで調達し、どこよりも早くお届けしております。

私は7代目の社長となりますが、創業時より一貫して我々が持ち続けてきたのは「お客様から安心して事を任せていただける会社になりたい」という思いです。
長い年月を通じ、お客様のご要望に対し丁寧に応えていった結果として、今の当社の姿があります。現在も自社工場生産と商社の両機能を使い分けることで、「最適品質」な製品を「短納期」で「多様な納入ロット」にて提供しております。
世の中の変化は日進月歩であり、お客様からのご要望も多種多様となっています。それに対し、最高のフットワークでお応えすることこそが当社の使命であると考えています。

1年前、当社の強みである自社工場の機能を強化するため、工場の拡張と設備の増設を行いました。相次ぐ町工場の廃業により、製造業の安定調達は危機に瀕しています。そうした流れの中、当社が生産の受け皿になることで、お客様が安心して継続的に部品調達ができるよう準備を始めています。
日々変化していく環境の中で、今後もお客様が困った際には、真っ先にお声掛けいただけるような会社でありたい。そのために全社員が1つのチームとなり、チャレンジを続けてまいります。

ものづくり技術


弊社の製品の多くは社会インフラである電力設備に使われています。これは私たちが生活する上で無くてはならないものであり、製品の品質に失敗は許されません。また多くの企業が不得意とする「少量多品種生産」・「短納期納入」をも実践しなければなりません。簡単ではない仕事ですが、お客様からご支援をいただきながら、これまで事業を継続してまいりました。そしておかげさまで創業85年を迎える事ができました。
多くの事業が短いサイクルで栄枯盛衰がある中で、この社会インフラ部品の仕事は比較的安定しているという魅力があります。日本から海外への生産移転という大きな流れの中にあっても、社会インフラ設備は日本のものづくり技術が国際競争力を維持しています。弊社は長年培ったものづくり技術で、世界で活躍する大企業を下から支えています。
また何よりも社会に貢献するという責任感を持ってできる事業です。当社は今後も社会インフラ部品を専門分野として、日々改善努力を継続し品質・生産・納入面で他社との差別化、企業価値の向上に努めていきます。

情報の収集力、発信力、IT


弊社は、ものづくりである「工場」だけでなく、仕入れ販売をする「商社」の機能も有しています。ねじや締結部品をお客様に一括で供給する事が私たちの役割です。お客様の注文の中で、社外から調達するものもあります。営業部門は多くの協力会社の中から最適な調達先を選び、お客様が望む製品を届けます。その為には情報の収集力と発信力、ITを活用する力は欠かせません。弊社も社内の受発注、在庫管理、生産管理など多くの機能をシステム化しています。長い経験で育んできたものづくり技術と新しいITツールをうまく融合させて、どんな市場の変化にも生き残っていける会社を目指しています。

次の目標である創業100年に向かって一緒に汗をかける若い力を探しています。
基本を大切に地道な努力ができる人、そして新たな環境に適応し、
周囲との繋がりを大切にできる人ならば誰でも大歓迎です。

代表取締役社長 工藤 敦